2010年9月 第二回北海道自転車ツーリング旅行記 前書き
2010-09-26
前書き既に7月の道東一周の次は今回の道北で宗谷岬を目指す自転車ツーリングと決めていた。そして今回のツーリングの目的は
①オホーツク国道を網走から宗谷岬を目指して走ること
②利尻島へ渡り島内一周する事
③兜沼から南下してサロヘツ原野を走ること
④道道106号線「オロロン街道」を利尻島を見ながら走ること
しかし、8月の初めに突然手の指と手の平全部に湿疹の水泡が広がり、ステロイド軟膏を塗りながら。きっと環境が変われば快方に向かう事を願って出発となった。
今回のGPS軌跡MAP

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--1/11
2010-09-26
9月4日(土)宇都宮20時29分発「北斗星」にビール、カンチュウハイ、つまみ、夕食、朝食弁当を買って乗車した。札幌まで14時間44分の長―い旅。
9月 5日(日)
11時15分、初めての札幌駅。ここから網走に行くには特急で旭川、ここから鈍行乗り換えで行くか、15時08分発の網走行き特急オホーツク5号がある。到着は一時間遅いが乗換えが無いので此方を選択。3時間半ほど待ち時間。後で気が付いたが札幌ー釧路―網走の選択もあった。次回は此方で。


自転車は連結部に吊るす

車中、やはり網走に帰るという素敵なおば様と会話した。網走に住む前は稚内に住んでいたと言う。いろいろ北海道の事情など、今年の8月は異常に暑かったとか。やはり異常気象。
網走駅に20時37分着。自転車組立て予約した「北海ホテル」にチェックイン。

お風呂に入ってやっと一息でビール

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--2/11
2010-09-26
9月 6日(月) 曇りー雨―曇り 走行62km宿泊した「北海ホテル」

鈍より曇り空、予報も雨。早速クロネコヤマトへ荷物を受け取りに行く、意外と遠い。この頃から雨が降り始めて雨具装着。今回はモンベルのシューズレインカバー装着、これはピッタリで具合が良い。

網走駅前を流れる網走川沿いのサイクリングロードを西に走るといきなり対岸に現役の「網走刑務所」レンガ造りの高い塀に囲まれている。

川沿いのロードはやがて正式な「オホーツク自転車道」となる。網走湖の北側から能取湖をぐるり回ってサロマ湖の東端までかつての線路跡。

途中、機関車と客車が保存されている駅休憩場で自転車ツーリングのスイス人カップルに会って会話する。六週間の休暇で北海道から本州の旅をしているとの事。 写真撮影したがうっかり保存ボタンしそこなった。何時も大事な撮影が保存されない時がある。通常の撮影モードは自動的に保存されるのにブログアップ用の撮 影モードは手動で保存なのでこんな事が時々ある。


今日の予定は上湧別のキャンプ場だったが、雨の中時間も遅くなったのでサロマ湖畔の「キネアップ岬キャンプ場」に妥協した。ここは管理人不在で無料のキャンプ場に三人しかキャンプしていない。施設は良いがハエが多いのが欠点かな。
サロマ湖

キネアップ岬キャンプ場管理棟

ハエが多いが蚊は居ない

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--3/11
2010-09-26
9月 7日(火) 雨―曇りー雷雨―晴れ 走行81km夜中から朝にかけて雨、ビショビショのテントを炊事場でたたみ。暫し小降りになるのを待ってから、雨具フル装備装着で出発。

途中道の駅、雨は止んだが

ここからサロマ湖を右に見ながら国道238号を西に走る。途中雨は止んだ。かなりアップダウンが一部に有る。順調に紋別市(もんべつ)に近づくと今度はいきなり雷の音と同時に大粒の雨、慌てて先程脱いだ雨具を付ける。途中のコンビニで雨宿りしていると、直ぐに青空がのぞいて来た。

オホーツク海

紋別市を通過して沙留岬キャンプ場に到着。計画ではもう20km先の日の出岬キャンプ場まで行きたかったが時遅く、ここのキャンプ場に泊まる事にした。途中町の人からキャンプ場は8月までで現在クローズしていると聞いた。確かに炊事場の水も止まっている。キャンプ地は海岸に近過ぎてとても張れない。よって一段高い駐車場の草地にテント設営。

犬の散歩に通りかかった女性が心配して話しかけてくれた、そして今年の8月は異常に暑かったとか、気温も30度になって久し振りに扇風機を出してきたとか、九月になっても半袖で居られるなんて近年にないとか、同じ異常気象でも北海道と本州では温度の尺度が違う。
そう言えば先日宿泊のホテルの部屋にも扇風機だけでクーラーが無かった。
それにしても今度のツーリングは初日から二日間雨の中、先が思いやられる。
夜半から西風強風で何度かテントの張り綱を締め直した。
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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--4/11
2010-09-26
9月 8日(水) 晴れ北西風強風 走行75kmトラブル発生、朝起きて眼鏡を掛けようとしたら、片方のレンズがぼろっと外れてしまった。よく見るとメタルフレームの接合ビスが折れてしまっている。修復 不能。頑丈なプラスチックフレーム予備眼鏡がここで役に立った。今まで常に携行していた予備眼鏡が役に立ったのは、長い人生で今回が初めてでした。でもこ の予備眼鏡が壊れたらどうしよう。ツーリング中止に成ってしまう。次回の自転車ツーリングは予備の更に予備眼鏡が必要。そう自転車のタイヤチューブ予備を 二本持っているのと同じ。
早朝出発、荒れ狂うオホーツク海

朝食抜きで早出の出発、途中のコンビニで朝食とトイレ。やっと雨から開放されたら今度は北西風強風、走行では完全にアゲンストで時速10kmがやっと。オホーツク国道238号線を右にオホーツク海を見ながら強風の中ひたすらペタリング。

8時10分「日の出岬」に到着、ここは素敵なキャンプ場でも幾つかのテントは強風にあおられている。朝日がここから出ると丸いリングのモニュメントの前で今回初めて自分撮影。
この輪の中に日の出が見られるとか

三脚セルフタイマーで撮影

手持ち自分撮影、今朝眼鏡壊れたので、これは予備の眼鏡

キャンプ場、テントが強風で煽られている

予定では枝幸町(えさし)の先の「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」だが、この強風では岬の高台にあるキャンプ場はとてもテント張れないのではと、その手前の道の駅の傍の「はまなす交流広場キャンプ場」にしようと考えながらペタリングでした。


3時半に「はまなす交流広場キャンプ場」に到着、ここはすこし丘陵に囲まれていて殆んど風が無い。絶好のキャンプ場、しかも無料。多くのキャンピングカーが居る。キャンプ場の少し離れたトイレに近い公園広場にも幾つかテント張っていたので、ここに設営した。
今日は早く着いて余裕があり。第一回の下着靴下など洗濯でした。日差しがある内に乾かす。そしてコンビニで仕入れたビールとワイン。夕食はレトルト食。結構いける。
右の船の形の建物が道の駅

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--5/11
2010-09-26
9月 9日(木) 快晴南西風 走行80km風の方向が少し南に南西風となり、走行では横風で時々フォローで昨日より随分楽になり速度も上がった。ゆるーい登り下りのある国道で始めてセルフタイマーで自分の走行後姿を撮影。10秒以内に走行するのに何度か失敗したが貴重な一枚です。


枝幸(えさし)の町を越えて約10kmで「ウスタイベ千畳岩キャンプ場」に到着。ここは岬の先端の平原でキャンプ場の施設以外何も無い。海岸の岩が千畳のようなので名付けられた。



雲ひとつ無い快晴の青空と右に青いオホーツク海を見ながらの走行は、今自分が北海道を走っているんだと言う実感がひしひしと沸いて来た。

やがてカムイ岬公園PAここで一休み、目の前に神威岬。国道はトンネルとなるが旧道は神威岬をぐるりと巻いて行く、先端には灯台。ここから浜頓別(はまとんべつ)まで海岸沿いの一直線。

カムイ岬への入り口 潮の香りを一杯浴びながら

途中すれ違った一団に話を聞くと、北海道一周マラソンを行っている札幌市のスープカリー奥芝商会の奥芝洋介さん(公式ブログ「グランパへの手紙」)とそのサポーター(車で)の一行でした。サポーター三人のうちの一人は稚内市会議員の横澤さん。約一ヶ月掛けて、毎日フルマラソンの距離以上走って原則キャンプ場宿泊だそうです。目的は北海道全市町村179の名前がついた井戸をカンボジアに届ける「井戸掘りボランティア募金」を募ること(詳細はこちら北海民友新聞記事参照)。お互いの健闘を誓い名詞交換で分かれました。
右の方が稚内市会議員の横澤さん

撮影した人は、もう一人のサポーター東京の女性です。

やがて浜頓別の町に入り、クッチャロ湖畔キャンプ場を見に行く、ここは湖畔沿いのキャンプ場で回りに売店もあり是非一度ここでキャンプして湖に沈む夕日を見たい。

一度国道に戻って、ここから約30kmで目的地「さるふつ公園キャンプ場」に到着。ここは道の駅の管理で有料400円、直ぐ近くに銭湯があり、久し振りに温まった。栃木県小山からのライダーの方や、自転車北海道一周中の韓国の青年とその他キャンパーでした。この韓国の青年、日本語も英語もだめ、全くコミニケーション取れなかった。



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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--6/11
2010-09-26
9月10日(金) 快晴南西風強い 走行59km出発

相変わらず南西風で走行は完璧に横風、アゲンストよりは走りやすい。今日はいよいよ目的の「宗谷岬」へ向けて走ります。そして岬手前は今回のツーリング最大のアップダウンが待っている。

この辺はまだ平坦、前方に見える丘に登る所からUp Downが始まる。

10数kmで東浦漁港を過ぎるといきなり急坂が始まった。覚悟していたので最低のギャー比で何とか登り切った。この先は登った分を緩い長い下りが快適に続く。そして又登り、これはやや短く無難に通過。そして最後の登り、これは手ごわい長い登りにさすがに休みながら登り切った。

丁度ここに休憩展望台。左に風力発電風車が並ぶ「宗谷丘陵」がほぼ同じ高度。宗谷岬からこの宗谷丘陵に登る予定だったがこの強風ではとても自転車が走れそうも無いので諦める事にした。平坦路でも一度横風にあおられて歩道から車道に落ちて転倒したことがあった。
ここからは岬までの下り、宗谷漁港の賑やかな街並みを過ぎると宗谷岬に到着。駐車場広場の先にシンボルタワー。大勢の観光客が写真撮影、その関東から来た観光客の一団に今度は自分が取り囲まれて、何処から来たの? 何処へ行くの? 年は幾つ? これGPSね、カーナビも付いている、そして、その年で凄いね、などなど。
やっと一団が帰ったので二人のライダーとお互いに撮影しあった。

この写真を撮りたくて網走から苦労して走ってきた


間宮林蔵像


丁度昼時、食堂「最北端」に入りビールと「うに丼」で宗谷岬到着を祝った。

うに丼とビールで祝福

日本最北端の神社

此処からは南に進むので今度は海側からの横風になる。途中のコンビニで宗谷岬に向かう青年(学生)に会った、九州から日本縦断で今日の宗谷岬が最終日との事、およそ一ヶ月掛かったとの事、

今日の当初予定は稚内から南にサロベツ原野手前の兜沼公園キャンプ場だったが、たどり着きそうも無いので計画変更、稚内手前の道立の「宗谷ふれあい公園キャンプ場」迄にして、明日は稚内から利尻島へフェリーで渡ることにした。(計画B案)
稚内空港を過ぎて大沼へ左に入って大沼に着いたがキャンプ場がない。もう一本稚内よりの道を左に入るべきだった。やっとたどり着いた道立の「宗谷ふれあい 公園」さすが道立広大な敷地、立派過ぎる管理棟、ゴルフ場の様なキャンプ場。隣にパターゴルフ場がある。ここは9月から入園料200円、キャンプ代1000円と北海道で一番高価(7-8月は倍の金額)、ところがなんと65歳以上はキャンプ代無料だった、証拠の保険証提示。よって入園料の200円のみ。
ここの管理スタッフのおねいさんがとても親切で対応が良い、わざわざ私の自転車見ながらいろいろ質問。そして私の手の湿疹を見て豊富温泉が皮膚病に効くと日本中から来ていると案内ハンフレツトまで頂いた、今回残念ながら豊富温泉へ行く予定が無い。
今日のキャンバーはこの広い敷地に一人だけ。ゲストハウスには自販機、無料のシャワールーム、有料のコインランドリーと整っている。高いだけの事はある、但し夕方前にカラスが出没テントの周りに食料類放置出来ない、要注意。私はゴミ袋が引きちがれた。
立派な公園管理棟

これから一杯やります。

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--7/11
2010-09-26
9月11日(土) 快晴風弱い 走行71km利尻島行きフェリーに乗るため、6時にスタート稚内のフェリー乗り場へ、その前にJR稚内駅で撮影。
朝6時、出発

最北の稚内駅

7時30分発フエリーに乗船、自転車持込で3,350円 1時間40分。

初めてのフェリーボート、意外と揺れない。利尻島が次第に近づいて来る、


デッキで写真撮っていたら外人のカップルが話しかけてきた。見るからにサイクリスト、自分もそうだが、ご主人は少し日本語できるが英語のほうが楽。聞けば ベルギーから三ヶ月で北海道から青森へそして本州南下東京迄のサイクリング予定。昨年は九州から関西までサイクリングしたとか。キャンプ場が無い場合は公園にテントを張るとか、いやいやツワモノカップル。


利尻島到着で一番近くの坂道を上がってリゾート施設「利尻富士温泉」の向側に「利尻島ファミリーキャンプ場ゆーに」で受付、テント設営後身軽になった自転車で島内一周サイクリングに出掛けました。

キャンプ場の管理人から右回りがお勧めと言うことで、すぐ下のサイクリングロードに入るといきなり登りが延々と続く。正式に「利尻島自転車道」島内の約1/3の20km。登りきると何と専用の橋が二箇所架かっている。下を覗くとオホーツク海がかなり下の方に見える。フエリーから見えた橋だ。





野塚PAでサイクリングロードは終わり道道108号線の周回道、時々しか車が通らない。約半周位でオタドマリ沼の売店のある休憩場、ここでソフトクリームが美味しかった






更にアザラシが飼われている公園を見学して櫛型岬の手前から又サイクリングロートに入る。ここの入り口が実に難解、案内標識通りに行っても良く分らない。やっと見つけたスタート位置。ここから草原の中を走ったり海岸の展望台に行ったり時々道道の歩道を併用しているが結構楽しめる。午後五時前にキャンプ場に帰った。
途中逆周りしているベルギーのカップルとすれ違ったり、同じキャンプ場のバンガローに泊まっている女性二人がレンタルMTBで回っているのにすれ違ったりでした。つねに右に見える利尻富士も午後に山頂付近に雲が掛かってしまった。



隣の礼文島

早速道路向の「利尻富士温泉」に入りに行く、露天風呂もあり快適、手の湿疹もこの温泉で水泡が消え治りそうな気がした。(北海道から帰宅して湿疹の手をよくよく見たら水泡が白化して固まり、その皮膚がボロボロと剝け始めていた
今日もビールとワインが美味しい。ここのカラスは稚内のカラスより非常にたちが悪い、暗くなるまで要注意。

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--8/11
2010-09-26
9月12日(日) 快晴風弱い 走行29km朝出発前に、昨日途中ですれ違ったレンタルMTBで走っていた女性二人と挨拶、写真撮影。(削除しました)
朝、出発

稚内行き一番のフエリーは8時40分発、これに乗船する、ベルギーのカップルも一緒。しかし団体観光客で満席オーバー、気持ちの良いデッキで利尻島に別れる。




今日は当初利尻島の前に行く予定だったサロベツ原野の北にある兜沼公園キャンプ場まで29kmのショートサイクリング。稚内スタートが11時なので丁度良い。
国道40号線を南下する。兜沼の町まで殆んど何も無い、緩い登り下りが続くが風が弱いので快適なサイクリング。途中から右に兜沼へ、この時はSONYのナビが役に立った。


豊富町運営のキャンプ場、管理の女性がまたとても親切、明るい。オートバイキャンパーが数人、ここはカラスも居ない意外と蚊も少ない。森林の中の快適なキャンプ場。


隣にテントを張った110ccのスーパーカブでツーリングしている米谷さんと楽しく会話させて貰った。聞けばある会社に技術関係で働いていたが、早期退職したとか、その人生の区切りで北海道にバイクツーリングに来たそうです。米谷さんのブログ「よろずよろやまよろずたび」

皆さんいろいろな思いで北海道の旅をしているんですね。
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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--9/11
2010-09-26
9月13日(月) 快晴南西風 走行85km朝準備完了

後日米谷さんから送って頂いた写真、出発前

出発です

いよいよ今回の自転車ツーリング実質の最終日今日もほぼ快晴、風は南西風で弱く、走行には支障が無い、上サロベツ原野を南下する、今日は殆んど案内標識が少ないとかで網の目のような農道をSONYのナビゲータ頼り道道444号線に行き、ここから本当のサロベツ原野を垣間見てから稚咲内の日本海沿い道道106号線通称「オロロン街道、オロロンライン」へ出た。
上サロベツ ここは牧草地が多い

サロベツ原野

出た日本海とオロロンライン

ここから北へノシャップ岬を目指す。利尻島を左に海岸沿いに真直ぐ伸びる、右は低い丘陵地、道路以外全く何にも無い。荒涼としたオロロン街道、これが魅力で多くのライダーとチャリダー達が走る。通常は物凄い海風で有名だが、今日は南西の追い風で最高。

突然脇から追い越す女性サイクリスト、なんと全員で5名次々と追い越して行く、これは一寸のんびり走りすぎた。今度は彼らの後について行く。休憩場で聞くと、京都の大学生で女性4人とリーダーの男性一人、多分自転車部員か、今日は稚内で明日宗谷岬往復してからJRで帰るそうだ。元気な学生たち。
追い越された

追いついた

休憩


一ヶ月ほど前の8月26日にNHKの番組でにっぽん紀行「何もないから良いのです。北海道最北の無人駅」として紹介された宗谷本線の「抜海」(ばっかい)駅に寄る。道道から1kmほど内陸に入る。住んでいる民家一軒と廃屋が2軒ほどとこの駅舎。番組では「何にもないから良いのです」と紹介された。
抜海の町は道道の海岸沿いに漁港があり、そこに住民が住んでいる。「何にも無い」のはここまで走ってきた「オロロン街道」だった。やはり車で見に来た鉄道マニヤが二人。駅舎の中には番組でも紹介された寄せ書きのノートが置かれている。私も一筆書いた。
鉄道マニヤの人が撮ってくれた

駅舎内

時刻表

抜海駅ノート

私も一筆

そ こへ子供を抱いたお母さんが車で来て、近くの抜海の町から子供に電車を見せるために来たとか、そして抜海の町にはこの子がこれから通う学校が廃校に成って しまったと寂しそうに語った(2007年3月抜海小中学校廃校)。
NHKの放送以来、すっかり旅行者に人気に成っているが、現実の世界は過疎化になり学校も廃校でとても不便な生活に成っている。「何も無いから過疎化し不便になる,、そして寂しくなる---と感じた」
来年又ここ抜海駅を訪れたら、抜海の町でこの方を訪ねて写真を渡そう。

抜海駅に一日に上り下りで合計10本しか止まらない電車の来る時間だタイミングが良かった、そして写真撮影。


やがて道は稚内への峠超えの道に分かれてノシャップ岬へ、次第に民家も点在してきてノシャップ岬に到着。自分撮り撮影後レストランで生ビールと「いくら 丼」で到着祝いの乾杯。岬の高台には自衛隊のレーダー基地。さすが北方の守りだ。
ノシャップ岬

自分撮り


イクラ丼とビールで乾杯

ここから稚内市街は近い、道路沿いは既に稚内の郊外住宅地。稚内を通過して再度「宗谷ふれあい公園キャンプ場」へ行く。稚内から来ると大きな案内標識で間 違わない。今日はバイクキャンパーにワゴン車二台。少し寂しくないかな。早速無料の温水シャワーで汗を流した。そしてビールとワインで自転車ツーリングの 一応の締めを行いました。
稚内名物の北防波堤ドーム

北防波堤ドームの建築履歴

非常時はここにテントが張れる

再度 宗谷ふれあい公園キャンプ場

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--10/11
2010-09-26
9月14日(火) 晴れ 走行6km朝、隣にワゴン車二台で泊まっていた奥さんが話しかけてきた。なんとこの方は神奈川県に住んでいたが、ご主人が北海道に惚れ込み、自宅を売却して函館の郊 外に住居を構えて、定期的に家族で北海道内を車で旅をしているのだそうだ。このような方が北海道には結構居るとか、いやいや素敵な人生。

いよいよ帰り、クロネコヤマトで送る為に荷物を仕分けして。のんびり出発。南稚内の近くのヤマト営業所で配送手続き、軽くなった自転車で稚内駅へ、ここで輪行袋にパッキング。13時45分発の札幌行き特急までのんびり待つ。そこへ同じようなツーリングの青年(学生)が到着、聞けば鹿児島から日本縦断してきたとの事、やはり約一ヶ月掛かったとか。
稚内駅の最北の線路の終点

特急サロベツ

電話で今晩の宿泊予約する。札幌の予定した公共のホテル「中島会館」は満杯とのことで断られた(この時期本当かな?)、.次に調べてあった旅館「芙蓉館」がOKで先ずはほっ!
札幌に19時08分到着。自転車組立てて「芙蓉館」へ自走すると元気の良い若女将が出迎えてくれた。
札幌駅に到着、自転車組立

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第二回北海道自転車ツーリング旅行記--11/11
2010-09-26
9月15日(水) 晴れ 朝、旅館前で皆さんを撮影してから、初めての札幌市内見学。
芙蓉館

前列右が若女将、後列左が女将

北海道大学内 クラーク像「少年よ大志をいだけ」

旧北海道庁舎

時計台

札幌市役所OBのボランティア「シャターマン」この方私と同年生まれで握手でした

素晴らしい「大通り公園」宇都宮には無いね

夕方17時12分発の「北斗星」に乗車。翌16日8時10分に宇都宮到着しました。


札幌の駅弁「ぜいたく寿司」

これは最高の駅弁

第二回北海道自転車ツーリングを終えて感想
今回ほぼ当初目的を達成したが、しいて言えばサロヘツ原野はもっと南下して本来のサロベツ原野に入りたかった。日程が無く礼文島へは行かなかった。
初日から二日間雨の中、その後強風のアゲンストと、その後横風で、スピードは極めて遅く、宗谷岬から稚内到着は当初計画より一日オーバーして予備日を使っ てしまった。しかしその後の後半の三日間は快晴で風も弱く、快適なサイクリングが出来た。
7月の第一回ツーリングの見所と観光地の多い道東に比べて、今回の道北旅はひたすら海沿いの一本道で、時々小さな街並み、寂の世界。そして荒果てた廃屋が多い北海道の裏街道。
抜海までの「オロロン街道」沿いは道以外に延々と全く何も無い、それでも左に常に見える利尻島がペタルを漕ぐ自分に元気をくれる。
雨の中、強風の中ペダルを必死に漕ぎながら、この速度で今日のキヤンプ場迄行けるのか、現在地は何処なのか、利尻島は先か後にするか、などなど考えなが ら、しかしくよくよ考えずに、もっと心に余裕を持って北海道の景観を楽しまなければと思いながら走った8日間でした。
この年になって旅の良さ、旅愁、ロマンを再認識した。もうすっかり北海道にはまってしまった。
そして多くの人ととの出会いがあった。網走行き車中で話しかけてくれたおば様、沙留岬で話しかけてくれた女性、などなど親切な北海道の方々、明るく感じの良いキュンプ場の管理スタッフの方々、芙蓉館の皆さん。
そして日本を自転車旅しているスイスとベルギーのカップル、韓国の青年、大学の自転車部の一行、鹿児島から日本縦断した学生、利尻島のキャンプ場で会った旅の女性二人、人生の区切りとしてバイク旅をしている人、抜海駅で会ったお母さんと坊や。
さらに井戸をカンボジアに届ける「井戸掘りボランティア募金」を募る目的で北海道一周マラソンを行っている札幌市の奥芝洋介さん一行などなど。皆さん本当にありがとう御座いました。又いつの日か北海道で会いましょう。
次回の(来春五月末~六月中)北海道自転車ツーリング計画
今回の道北地域が気に入った。もっと「サロベツ原野」の南部や豊富町、幌延、天塩地域、羽幌からの天売国道。そして再度「抜海駅」と今回行けなかった「宗谷丘陵」「礼文島」などじっくり巡りたい。
以上
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